炎狼作戦

なんとなくこそっと、中立やその他キャラのパラレルを上げていこうと思います。
カテゴリで分けようと思います。

中立関連→中立組とかかわりの深い記事。絡み、絡み！！（＾ｐ＾*）
話のつじつま合うっぽかったら共有に上げてもいいかな…と。
そっと中立組や絡んでるキャラをお借りしたりしてます。←えーっ！

キャラパラレル→ピコリだけのパラレル。自キャラの過去とか短編とか？変わるかも
自分キャラの物語なのですが、
いかんせんパラレルなので、参加企画時のキャラとは全くの別物のときもあります。
あくまでピコリの世界なので、悪しからず。

須々木が、篠原と坊ず、ヤン、パルの５人でジョージの店で料理を食べていた時。
ジョージの店に、3人の女が入ってきた。
割と辺境に位置するこの店にしては珍しい。
女たちはテーブル席の一つに腰を落ち着けると、
そのうちの一人があおるようにウォッカを飲みほしていく。

『デートの下見、とも思えねぇしな。』

須々木がジャック・ダニエルを飲みながら、横目で女たちを見る。

『さしずめ“デート”相手の物色か…』

右手に持っていたウイスキーを左手に持ち替え、わざとこぼす。
左に座っていたパルが、軽く叫び声をあげる。
「もー、スズキ！」
「悪いな。」
　びしょびしょになったスカートをつまんで、パルが席を立つ。
「ジョージ、洗面所…ああ、今壊れてたっけ。」
むろん壊れてるわけはないが、ジョージは素知らぬ顔で話を合わせてくれる。
「ああ。悪いが隣の店で借りてくれ。」
「だとよ。ほら、パル、行くぞ。」
女たちの脇をすり抜けて、店の外へ出る。
ムクれた顔のパルが、後ろから付いてくる。
振り返った瞬間、女の一人と目が合う。
彼女は、かすかにうなづいたように見えた。
話の通じない相手じゃないようだ。
べストの下にある物も、“今”使う気配はない。もう少したったらどうかは知らないが。

『やれやれ、ガキのお守も楽じゃねぇな。』

店の奥、特に坊ずに聞こえるように言う。
「すぐ戻る。」
さて、と。隣の店のばあさんにパルを預かってもらわなきゃな。