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ピコリ創作SWEEPERの世界観で短編作ってみた
本編のキャラクターでもだれでもない一作だけのキャラクターを使うのって初めてかもしれない。
短編練習がんばるぞ!
とあるSWEEPERの懺悔
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神父様、私は神父を殺しました。
あれは、もう20年ほど昔になるでしょうか。
SWEEPERとして前線で働いていた私は、ある一匹のイドラを追っていました。
あれはまだ壁が破壊される前でしたから、いくらSWEEPERのライセンスを持っていたとはいえ私はそこから移動できませんでした。
ようやく壁を越えた時、そこに私が追っていたイドラはいませんでした。
そこにいたのは一人の神父。
イドラは悪魔と呼ばれる存在でありながら、人々の心を支える存在になっていました。
イドラの性質が変質するものなのか、当時の私にはわかりませんでした。
私は彼を追っていました。
目の前の彼がどんなものであれ、私にとって彼は消すべき存在でしかありませんでした。
私は懺悔のふりをして、彼を呼び出しました。
彼は快くそれに応じ、教会には彼と私だけになりました。
結印を完了し周囲の空間から隔絶される前から、彼には私の正体がわかっていたでしょう。
だけど彼は始終やさしく微笑んで私を見つめていました。
信じられますか、神父様。
彼は消滅の寸前、こう言ったのです。
「貴方の心が安らかになりますように。」
彼がいなくなった後、彼を失った人々の嘆きは相当なものでした。
彼はイドラですから、その死体はあとかたもなく無くなりました。
彼がこの世にいた証明など、残るはずもなかったのです。
なのに彼は、人々の心の中に残ったのです。
ああ、神父様。
私はこの肉体以外にこの世界に残すものがあるでしょうか?
私が残すものはただ後悔と、白骨のみです。
神父様、神ですらイドラであるこの世界に真実はあるのでしょうか?
私も死んだら、私が倒してきたゴーストのようなイドラになるのでしょうか?
それは私なのでしょうか、それとも私ではないイドラなのでしょうか?
死を前にして、神のいないこの世界で祈ることを許して下さい。
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